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【高値掴みをしたらどうなるか】米国株式市場でシミュレーション

こんにちは、ミムです。今回は、投資を始めたいけど、いきなり暴落に巻き込まれるのが怖い。という人向けに記事を書きます。

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結論

過去の米国株式市場を、10年以上握り続ければ、含み益になるため、高値掴みを恐れず、コツコツと積立投資を行うことが重要。さらに超長期保有は元本割れリスクを低減させてくれます。(未来の儲けを担保するものではありません)

参考にした株価チャート

ITバブルとリーマンショックを参考にしてみます。下の図のように、ITバブルは‐45%。リーマンショック‐50%の下落を経験しています。この期間に積立投資と一括投資をした場合、どうなるのでしょうか。シミュレーションをしましたので、ご覧くださいませ。

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2001年5月からのVTIの株価チャートはこちら。米国株式市場がどんな相場だったのかが、イメージしやすいと思います。2010年を境に、前半は全く儲かってなさそう、後半は好調そうなイメージですね。(2000年1月はまだVTIが出来ていないため、データが見つかりませんでした。申し訳ありません。)

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Investing.comより

S&P500のチャートをみると、2000年がいかに高値掴みだったのかが分かると思います。(VTIもS&P500みたいなものなので、ご勘弁くださいませ)

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Investing.comより引用

積立投資の場合

下の図は2000年1月~2015年1月まで、米国株式市場に毎月100ドルの積立投資を行った場合のシミュレーションです。※厳密には違いますが、米国株式市場とVTIは、かなり似ていますので、VTIでシミュレーションを行った、と思って頂いて結構です。

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投資を始めて間もなくITバブルに巻き込まれ、2000年4月~2004年1月までの4年間は、含み損の状態が続きます。その後に含み益になる期間もありますが、リーマンショックにより、2008年9月~2010年9月までの2年間の含み損もします。

米国株式市場全体の株式を握っていたとしても、多くの期間で含み損を抱えることになります。10年程はプラスにならない可能性もあります。しかし、この10年を耐えたら元本を割る事はなくなりました。2015年1月の時点で35935ドルになっています。

 

一括投資の場合

下の図は2000年1月~2015年1月まで、米国株式市場に18000ドルの一括投資を行った場合シミュレーションです。※毎月100ドル投資にまわすと元本が18000ドルになるため。

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こちらは積立投資とは異なり、ITバブル時の含み損の期間が5年4カ月と長くなっています。リーマンショックに巻き込まれた場合の、元本割れをする期間は全く同じになりました。

こちらも積立投資と同様に、米国株式市場の株式を握っていたとしても、多くの期間で含み損を抱えることになります。しかし、ITバブルの際には含み損の期間が積立投資より長くなることが分かりました。そして、10年を耐えたら元本を割ることはなくなり、2015年1月の時点で35096ドルになっていて、積立投資の方がリターンが少し大きくなっています。

 

注意点

今回のシミュレーションは、インフレを考慮しておらず、さらにドルを円に置き換えていませんので、為替を考慮していません。したがって、このシミュレーションが日本で通用するのかは不明ですのでご注意のほど、お願い致します。

為替を考慮してくれている、さらに分かりやすく親切なブログがあるので、是非こちらを参考にしてみて下さい。

 

長期投資は元本割れする確率を減らしてくれる

投資対象を保有し続けられる期間が長ければ長いほど、ポートフォリオに占める株式の割合を高めるべきなのだ。一般的に言って、投資期間が例えば二十年以上と、かなり長期間でなければ、株式から平均的に得られる高いリターンを手にすることは難しい。ウォール街のランダムウォーカーより

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ウォール街のランダムウォーカーより引用

上の図はS&P500を、1950年~2002年の間で、どのくらいの期間保有したかを別々に平均リターンとして表したものです。長期間保有し続けるほど、リターンが収束していくことを示唆しています。

 

長期運用とリスクの時間分散効果では、期待リターン8%、リスク(標準偏差)を20%として、福利効果を考えず、投資期間を50年とし、無リスク資産のリターンを2%にした場合、元本割れの可能性や、無リスク資産を下回る可能性が段々と低くなっていくことが示唆されています。

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長期運用とリスクの時間分散効果より引用

また、金融庁のつみたてNISA早わかりガイドブックでも、長期投資の効果について触れており「投資期間が5年と比べて、20年の方が元本割れする可能性が低くなる傾向がある」と言うような事を述べています。

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金融庁より引用

まとめ

ITバブル直前に投資を始めると、積立でも、一括でも、長期間含み損をしてしまいます。積立投資の方が含み損の期間が短いですが、後半になると一括投資と大差がなくなるようです。高値掴みの際の暴落時に、安心が出来て、精神的にやさしいのは積立投資でしょう。※前提は高値掴みをした場合ですのでご注意ください。

1年より5年、5年より20年と投資期間を延ばしていくことで、元本割れするリスクが徐々に減っていきます。投資をする場合は、バイアンドホールド(買ったら持ち続ける事)を徹底するのが大切です。

 

シミュレーションを使用させて頂いたサイト:Portfolio Visualizer

参考にさせて頂いたサイト:トラインベスト|知識ゼロから老後までに3,000万円作る方法みとべのできるかなインデックス投資のことなら 『myINDEX』 マイインデックス

 

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