思考の交通整理で支援する|リーダーに必要な「聞く力」とは?

こんにちはミムです。以前、支援型のコミュニケーションの重要性という記事を書きました。
内容はコミュニケーションにおけるパッシブリスニングとアクティブリスニングといった傾聴のテクニックの紹介と、考え方について解説をしています。
今回はその続編として、私の実体験をもとに「考え方」に焦点をあてて書いていこうと思います。
リーダーとして相談されることが増えた中で感じたこと
最近、私は職場でリーダー的なポジションを担うことが増えてきました。その中で、私自身の立場や支店に変化があったなと感じることがいくつかあります。
- 相談を受ける機会が増えた
- デイサービスをより良くしたいという気持ちが強くなり、周囲を引っ張っていきたいと思うようになった。
とてもありがたい変化ですが、この中でひとつ、私自身が反省したことがあります。
問題解決を「すぐにしてしまう」ことの落とし穴
相談を受けたとき、つい私がやってしまっていたのが「すぐに問題解決をしようとすること」でした。
- 何が問題なのかを特定し
- どうすれば解決できるかを考え
- 段取りを立てて
- 自分で実行してしまう
リーダーのポジションについたことのある人なら1度は経験があるのではないでしょうか?
私は、「これは、あまりやってはいけないことだな。」と感じました。自分が疲弊するだけで、問題を解決しても誰も「ありがとう」と言ってくれません。
思考の交通整理だけでいい
最近ではこのことを反省し、相談されても問題解決をしないことを意識しています。相手は「何かが問題だ」と相談してきますが、たいていの場合、解決してほしいのではなく、話を聞いて欲しいことが殆どです。
話を聞いて、相手の思考を言語化の手伝いをして、思考の交通整理をするだけで良いのです。
そして、相談相手にも問題解決能力は持っています。たいていの場合、自分で考えて行動してくれます。必要な人に必要なことを頼み、何とか問題解決をしている場合が殆どです。
問題解決を手放すと、信頼関係が生まれる
もちろん、たまに、問題解決できないこともありますが、それでいいのだと思いましょう。運営に致命的なダメージを与えるミスがなければ大丈夫です。経験を通して何かの学びになる事が大きな財産です。リーダーの問題解決はその財産を奪いかねません。
こちらがなんでも問題解決を行うと、話を聞いてくれていないと言われ、人間関係がギスギスしますし、相手も支配的だと思うでしょう。そして不思議なことに納得感が薄くなり、リーダーへの不信感へ変わってしまいます。
基本的な私のスタンス
- 相手の問題解決を代わりにしない
- 傾聴をして、思考の交通整理を手伝う
- 自分の課題に集中する
- モヤモヤするのは自分の課題であると受け止める
以上の4つを基本的なスタンスとしています。どんなに忙しくても、この基本を忘れないようにしたいと思います。
まとめ
相談されると「助けてあげなきゃ」「なんとかしなきゃ」と思いがちですが、本当に大切なのは「信頼して見守ること」です。
もしあなたが今リーダーであったり、相談される立場にいるなら、ぜひこの「思考の交通整理」というスタイルを試してみてください。相手の成長も、自分の心の余裕もきっと手に入ります。
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